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2017年1月

2017.01.27

【増長】

 アメリカの大統領が任期で交替して、他の国がだいぶ困惑しているようですが、他国の政策には中中口出しできません。

 けれども、就任間もないのに大統領令をいくつも発令するのは、異例というか異常です。世襲の王様や革命政府でなら、こういった強引なリーダーが現れてもおかしくないと思いますが、アメリカは極普通に選挙で決めているのに、ずいぶん勝手で下品な振る舞いをするものです。

 例えばヒトラーが首相になったときは、もっとずっと絶大な支持も人気もあって、国中大盛りあがりで戦争に突入したと聞きます。

 今回のように大接戦で僅差の勝利だったとしても、独裁者になれるものですかね。

 美術学校で教務補助をしていたときに、よく理不尽なクレームを言ってくる生徒を同僚に愚痴ったら「ハゲてるだけでカワイソウなんだから。ガマンしてやれ」と諭されたけど、ガマンしたけれど、ぜったい図に乗ります。

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2017.01.20

【偏見】

 養子の多くが、受け入れ先の親の愛情を感じ、自己肯定感を持っているという調査結果がでたそうです。たった八十九人の回答によるものですが、この情報はどう受けとれば良いのでしょうか。

 たぶん、養子になった子供は、なにかしら不幸な生活を送っているにちがいないという前提で調査をおこなったら、まるで期待外れの結果になってしまったと思われます。

 これで安心して縁組みを斡旋できるという、裏づけがほしかったのかもしれません。

 もしくは、こちらは調査していないと思いますが、実子の多くは親の愛情を感じておらず、淋しい思いをしているのにという比較がしたかったのでしょうか。

 僕は、いままで生きてきて、淋しいなんて思ったことが一度もないと言ったら。そんなはずはない。気づかなかっただけだと、友人にたしなめられました。

 みんな、そんなに淋しいのでしょうか。

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2017.01.08

素直幻想

 男性に好きな女の子のタイプをアンケートすると、だいたいいつの時代も「素直で明るい子」というのが上位に入ってくるそうです。

「勉強ができてマジメ」とか「美人でオシャレ」とか「ブスでワガママ」などをおさえて人気があるみたいです。たしかに逆の「嫌味で根暗な子」は嫌われると思うけれど、男性が言う「素直」というのは曲者です。

 明るい性格は、きちんと返事や挨拶ができたり、恥ずかしがらずに分け隔てなく人と接したり、いつも笑顔でまわりをたのしませたりと、老若男女問わず共通のイメージを持っていそうなのですが、素直な子となると老若男女バラバラのイメージを持つのではないでしょうか。

 老人が考える素直な子は「ハイ」と良い返事をして、あまり疑わずに言うことをきく子だと思うし。若い子同士だと、勉強でも運動でも絵でもダンスでも、積極的にすぐにできる子をそう感じるかもしれないし。男性からしてみれば、自分の提案や好意を否定せず受け入れてくれる人を想定しているのではないかと思います。

 けれども、当の女の子にしてみれば、相手の言うことすることを鵜呑みにするなんて、ぜんぜん素直じゃないわけです。

 自分のやりたいことはこれ、嫌いなものはキライ、つまらなかったらつまらないと表明することが、自分に対して素直な行動だと信じています。たしかに「素直」という言葉の使い方はまちがっていません。

 けれども、世間が言う「素直な人」は、ものごとを素直に受け止めるという意味で使っているので、常に疑ったり否定したり拒否したりする人を「素直な人」とは言いません。自分が思うのは自分に素直なことかもしれませんが、他人が考えるのは他人に素直かどうかです。まったく反対の意味なので、これは相容れずに擦れちがいます。

 しかし、ここで少し厄介なのが女心というやつで、自分では思ってもいない逆の言動をする面倒くさい女子が、少なからずいるらしいのです。

 うれしいのに文句を言ってしまう。うれしいのに頑なにおごらせない。うれしいのに誘いをことわる。うれしいのにメールの返事をすぐにしない。などなどの、裏腹な行動をとってしまう、ちょっと子供っぽすぎるのか、プライドが高すぎるのか、臆病すぎるのか、自信がなさすぎるのか、自分にも相手にも素直じゃない女子。

 俗に「素直じゃない女の子」とか「素直になれない女の子」と呼ばれるのは、このように相手にも自分にも素直になれないタイプです。「はい」とか「ありがとう」とか「ニコッ」と笑ってしまえばすむ問題です。考えすぎないで、自分の気持ちに素直になれば、すぐにしあわせになれるタイプ。解決も幸福も、すでに自分の中にあるので努力すればなんとかなることで、薬も手術もいりません。本当の自分を探しに、海外旅行へ行く必要もありません。

 ところが、自分に素直で他人に反発する女の子は、手の施しようがありません。すでに本人は、十分しあわせですから。端から見れば、淋しそうでも、不幸せそうでも、ストレスのない自由な暮らしを謳歌しています。

 相手を傷つけたり負かそうとして、意識的に言っているのも、なにが人を不快にさせているのかわからず、無意識に口にしているのもおなじで、気がきかない、思いやりにかけた、皮肉や、嫌味や、文句ばかりの人を好きになる人は、滅多にいません。

 はじめは、素直になれない、照れ屋で不器用な女の子なのかと、やさしい勘違いから猶予を与えられるものの、しだいに、ただの自分勝手で自己中心的な女だと気づかれて、常識的な人は離れてしまい、望まない孤独に陥ります。

 プライバシーに干渉、侵害されるのも気が滅入ることですが、ほんものの孤独や無関心もそうとう辛いものがあるので、自分を改善しようなんて微塵も感じていないのに、本当の自分を探しに海外旅行へ行って、なにも見つからずに帰ってきます。

 自分に素直になれない子と、自分に素直な子の見極めは、初対面ではむつかしい。しかも、男なんてすぐにめげるので、素直じゃない発言も言葉のとおりにしか受け取らず、嫌われていて脈はないし望みもないからあきらめます。

 裏付けのないプライドなんか捨てて、自分の心には素直で正直に生きたほうが得です。意地悪女とまちがわれるなんて、損ですから。

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