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2016.03.16

法律と善悪

 プロ野球の清原和博選手が覚醒剤で捕まったことで「清原」という名前を表紙に印刷するのがためらわれるという理由で、元奥さんでモデルの清原 亜希さんが雑誌の仕事をキャンセルされたとかで芸名から清原をとって「亜希」に改名したそうです。

 大人がこんなことをしているから、育ちの悪い子供が真似して、つまらないことでイジメたりからかったりするんです。離婚するまえから覚醒剤を使用していたようなので、奥さんが全く関係がないか責任がないかといえば、多少リスクを負うのも仕方ないかもしれません。けれども、たまたま「清原」という名字だからというだけで肩身が狭い思いをするようなことは、絶対にあってはなりません。

 黒人だからユダヤ人だからアイヌ人だからという、ただそれだけで殺していいわけがないことは、いまは誰でもわかります。

 以前、歌手の飛鳥了さんが、やはり覚醒剤所持で逮捕されたときに、CDショップの棚からチャゲ&飛鳥の作品を撤去したというニュースを小耳にはさんで、呆れ果てて薬にはしりそうになりました。まだ、罪も罰も決まっていない状況で、ずいぶん過剰な反応です。

 いつからこの国は、こんなに潔癖になったのでしょうか。晒し者にもしないけれど、その存在も行跡も功績も忌み嫌うようになりました。そんな、ものの見方は、子供を自殺や引き籠もりに追い込みます。

 上空をミサイルが通過しても、原発の電源が落ちても、取り乱さずに冷静に対応したいものです。

 そもそも、覚醒剤を摂取するのも製造するのも所持することさえ法律違反なのですが、なぜイケナイことなのか、もっと丁寧に説明していただかないとわかりません。自動車に乗ったら必ずシートベルトをしろといわれるくらい理解不能で、余計なお世話です。

 ドラッグでラリっていると、幻覚を見て通り魔などの犯罪を犯すからといわれても、昔ほどそんな事件を聞かなくなっているのでピンとこなくなってきました。

 酒に酔って、暴れたり、駅員やタクシー運転手を殴ったり、目の前の女性に痴漢をする人があとを絶たないからといって、アルコールを禁止されたら困ります。取り締まる側の警察官も、けっこう頻繁にやっていますしね。

 貧困にたえかねて万引きをする老人がふえているから、貧乏はヤメロといわれたって、本人だってやめたいのはやまやまですが、そうもいきません。

 覚醒剤は、心だけでなく体も蝕むからイケナイという人もいます。

 けれども、タバコを吸う人も脳や喉や胸を患っていて、たいてい気が利かないし、いつもイライラしているかボンヤリしています。

 塩や砂糖が大好きな人は、内臓をやられて調子が悪いどころか通院しちゃったりして、実質的に医療費が嵩んで国の財政を圧迫しています。これは、地味に節制したり摂生している多くの国民にとっては、迷惑な話です。

 国家が取り締まっていることと、人として道徳的に規制していることの基準はちょっとズレたところにあるようで、正直な者には見極めがつきにくい。マスコミの基準は、またちがっていて全くわかりませんし。名前や顔だけ隠したり、過去の足跡を消し去ろうとしても意味がないのに。成績は、彼を知る人の記憶の中からは消せません。個性が強ければ強いほど印象も鮮明ですが、個性があるということは、孤独なことが多い。

 既成概念にとらわれない才能を天才といいますが、人の世に住むつもりなら、不倫行動は慎みなさい。不倫の内容も時代によって変わってしまうから、世が世ならということもたくさんありますけれど。

 浮気はまあ人道的にも法的にも寛大なようですが、売春は市民が許しても裁判所が許しません。覚醒剤はどうも、国も国民もかなりキビシク断罪しないと気が済まないみたいです。

 もともと日本が開発した夢の薬で、ふつうに薬局で売っていたものだから、世界が容認してくれれば、もしかしたらちょっとやってみたいと思っている人もいくらかいるのかもしれないけれど、ガマンしている分キビシクなるのかしら。

 あんまり他人に厳しい世の中って窮屈ですけど、薬を打ってもギターを弾いてもボールを蹴っても、他人を傷つけることなく暮らしてくれれば良いです。大人の料簡で押さえつけられても、迷惑です。

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