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2012年5月

2012.05.26

二股をかける .

 俳優の塩谷瞬さん(俳優なのか?)が、二股恋愛を指摘されて泣きながらテレビカメラの前で謝っていたのもだいぶ前の話のようですが、いまだにちょこちょこ話題になりますね。なにも泣くことはないのにと、みんなが思ったものですが。
 映画やドラマの中では、えらく演技のヘタな俳優さんなので、あの涙もかなりわざとらしくて演出過多な感じがしましたが。僕の大好きな映画『パッチギ!』では、あのヘタな感じも許せましたけど、メイキングでは死ぬほど監督に怒られていましたけど、井筒監督の演出はヘタな俳優をうまく使います。うまくは見せないのだけれど、映画の演技としてはアリです。しかし、彼の演技で二人の女性をだませるとは思えないので、きっと自然と女性に近づく素質をもっているのでしょう。同級生とかにもいませんか? スッと異性の懐に入れてしまう人。とくに努力も計算もしていないのに。

 こんなことは、世の中にいくらもある話なのに、有名人がやるとワイドショーだけでなく夕方のニュース番組にまで取りあげられちゃってかわいそうです。
 二股は、たいてい悪いことのように扱われますけれど、本当に悪いことでしょうか。
 厭がられるのはわかります。だれしも独占欲はありますから、自分だけを特別に扱ってほしいと願う気持ちは、僕にも、多くの人たちにもあります。おなじ価値のものが複数あると、それぞれの価値は薄れるような気になるのかもしれません。ものの真価はそんなことでは、なにも変わらないのですけれど。

 吟味するということでは、二股も三股も大いにけっこうだと感じます。一股もかけられない男のほうが、ずっと問題があります。もちろん、僕が個人的に仲良くするなら、派手でクズな二股男よりも内気でグズな無股男のほうを信用するでしょうけれど。イイ歳になっても、カノジョの一人もいないような男を見ていると、かなりイライラはします。生まれてから三十年も四十年も、一度も恋人がいないなんていうのは、男でも女でも自分が選ばなかったからという理由よりも、だれからも選ばれなかったという理由のほうが多数を占めているので(アトリエ.アクタ調べ)どこかご自身に改善の余地があるように見受けられます。

 恋愛ではなく仕事や趣味なら、二股も三股もかけてたのしんでいたりがんばっている人は、逆に良いことだと評価されることもあります。
 仕事をしながら学生をしたりして勉強をがんばっている人は立派だと言われます。いくつも趣味をもっている人は、たのしそうだとうらやましがられたりもします。俳優などのタレントさんはお店をやっていたり本を書いたり、反対に文化人の方がテレビにでたりしているのも二股ですよね。僕は美術学校をでているので、友人はたいてい創作をつづけながらも仕事もしています。家が資産家だったり、作品が売れれば制作に専念したいのは山々なんですけれど、しかたなく二股をかけざるをえません。
 塩谷さんのような俳優も、はじめから俳優だけで食っていける人は少なくて、ほかの仕事をしながらということのほうが多いものです。世界チャンピオンになるようなボクサーだって、ついこのあいだまでアルバイトをしていたなんていう話をよく聞きますし、プロがないようなマイナーなスポーツならなおさらです。

 未来に希望をもって、チャレンジすることは良いことだと思います。
 自分が結婚する相手を、多くの選択肢から決めることは正しいことだと思います。

 もともと結婚相手は、人類の数だけ可能性はあるんです。同性同士で結婚できない国が多いので、自動的に半分くらいにはなってしまいますが、それでも壮大です。しかし、個人が一生のうちで出会える人の数なんてたかが知れています。それならうちに籠っていないで、積極的に関わることはとても良いことですよね。
 かなり若く、二十歳にもならないうちに生涯の伴侶と出会う人も、極たまにおりますが、たいての人は一生にたった一人の人しか愛さないなんてことはありません。

 なぜなら人は、好きになる生きものだからです。

 好きになるとしあわせになれるのに、嫌いになるとしあわせになれないからです。なるほど、思いあたりませんか。好きなときは、しあわせだったのにと。心も体も前向きで、健康で健全になるものです。後ろ向きになると、どこかがおかしくなります。人は前へ進むようにはできているけれども、後ろへ進むのはむつかしい。ためしに表へ出て、後ろ向きに突っ走ってみてください。まず転びます。 生まれたときから、お母さんが大好き、お父さんが大好き、ぼくのことわたしのこと見て見てと、こぼれた分が妖精になるような笑顔で愛そう愛されようとすることから練習します。親はバカみたいに「ママとパパ、どっちが好き?」なんて、くだらない質問をしがちですが、そんなのどっちかが好きなわけありません。両方おなじに愛しています。あたりまえです。
 そう、人ははじめから複数の人を、同じように愛することができるんです。それも、極自然に。一度に、たった一人の人しか愛せないほど、愛情の持ち合わせが足りない人のほうが少ないのです。

 もちろん、結婚したあとの浮気はダメですよね。それは不倫ですし、約束ですからね。けれども、結婚するために積極的に行動するのは、良いことだと思います。少なくとも、全くしないよりは良いことです。ああ、もっと恋愛しておけば良かったと後悔しても、十代二十代の恋愛を、四十越えてするのはちょっとテレますでしょ?

 けれども二股はたいがい相手を傷つけますから、良い結果が得られることはあまりないみたいですね。

 相手が傷つくかなんて、恋愛では気にしないものですが、結婚は相手を思いやらないとうまくいかないものです。

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