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2011.12.24

朝鮮半島

 以前、第百十六段「名付け」の回で、「聖徳太子や小野妹子の時代では、男子の名前でしたが」と書いたのですが、ちょっとまちがってました。
 聖徳太子も小野妹子も男性なのはまちがいありません。当時、子をつけるのが男性に多かったのもたしかです。中国の「孔子」とか「孟子」の呼び名からきたものらしいのですが、子は先生という意味で呼ばれていたもののようです。日本では、それを実際の名前に使用したのですね。

 ですが、ちょっとちがっていたのは、聖徳太子は聖徳太子の名前ではなかったのです。
 昔の日本や中国では、名前がいくつもあったり、位の高い人の名前は敬意を表して呼ばないという慣習もあったので、実名が知られていないことも多く、字がわかっても読み方がわからないことがほとんどみたいです。
 しかも、聖徳太子は、彼が亡くなって百年以上も経ってから書物にでてきた一般の呼び名、あだ名のようなもので、本名は「厩戸」といいます。馬小屋のことです。馬小屋の戸口前で生まれたので、そうつけられたとも言われていますが、それは定かではありません。馬小屋なんて名前、当時でも現代でもそうとうなキラキラネームだと思います。イエス・キリストも馬小屋で生まれたけれど、そんな名前にならなくて良かったですよね。

 僕らの時代には聖徳太子(厩戸皇子)と学校で習っていたのですが、いまは厩戸王(聖徳太子)に変わっているそうです。
 皇族の方の本名を呼ぶことは現在でもないので、皇太子さまとか高円宮さまと呼ぶように、厩戸王を「うまやどおうさま」とは言っていなかったはずですから、たぶん上宮さまのように呼んでいたのではないでしょうか。

 その後「子」が明治・大正時代の華族で流行するとも書きましたが、平安後期には皇族の中で子がつく女性がおおくなったようです。
 清少納言が仕えた中宮定子(藤原定子)。百人一首「玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば忍ぶることの弱りもぞする」 の式子内親王。「ふじわらのていし」とか「しきしないしんのう」と呼んでいますが、本名は「こ」のはずなので「さだめこ」とか「のりこ」とかなのでしょうけれど、わかりません。
 ほんの少しまえまで、名前を音読みすることが敬意の表れだったので、逆に本当の読み方がわからないこともあるようです。松本清張、横溝正史、安部公房は、みんなが音読みするので途中でペンネームをそのまま音読みの名前にしたそうです。

 聖徳太子の時代、日本は朝鮮半島の国ととても親密だったことは学校で習いますよね。新羅・百済・高句麗なんていう名前をなんとなく覚えていませんか。

 ちなみに、歴史的に朝鮮半島と言ったり大韓半島と言ったり、呼び方は変わっているようです。
 呼び名って、なかなか面倒ですね。日本も外国からはジャパンなんて言われたりもしますし、そもそも日本という名が「日出ずる国」という意味で、これは中国から見て太陽が出てくる方角ということです。いつまでこんな名前を使っているんでしょうね。
 韓国ブームで、みなさん戦時中の国だと言うことも忘れて脳天気に旅行しているようですが、この国も外国からはコリアなんて呼ばれています。

 その韓国とおなじ朝鮮半島(韓国人は大韓半島と呼んでほしいみたいですが)にある、北朝鮮の総書記が急死されて、今週はちょっとした騒ぎになりました。少々緊張した状況でもあるようです。
 僕はずっと以前から、生きているうちに中国と北朝鮮という国はなくなるだろうと予想しているのですが、今回の総書記の交代で本当にそういう方向に向かうと良いのではないかと思います。

 なにも北朝鮮が滅びれば良いとは、全く思っていません。
 もともと飛鳥時代の新羅・百済・高句麗のように、朝鮮半島は三国四国といった複数の国にわかれていることがふつうで、中国に治められた高麗、朝鮮時代に一つになり、日清戦争後に独立国となり、こんどは日本に占領されて、日本が敗戦するとソ連とアメリカに再び二つに分けられてしまったわけですが。だから、ひとつにならなければならない、ということはありません。
 しかし、現在の北朝鮮の封鎖された軍事国家のまま、いつまでもやっていけるとは思いません。すでに国民の多くは飢えていると聞きます。食料もなく労働意欲もなくでは、良い方向へは向かいません。

 かつて、半島からのすばらしい文化や技術や習慣の交流があった隣国なので、もっと元気であってほしいと思います。
 もちろん、日本が戦争に巻き込んでしまったことが原因でもあるのですが、日本も敗戦したので口出しも手出しもできなかったのが実情です。アメリカに引き受けられた日本・韓国は、国際化できました。しかし、ソビエトが引き受けた北朝鮮は、先にソビエトが崩壊してしまうという苦難に見舞われてしまいました。

 世襲は三代続かないのが世の常なので、たぶんこれからさらにキビシイことになると予想されますが、日本は様子を見るというようなことを首相は言っているようです。しかし、ここはチャンスなので手を差し延べてはいかがでしょうか。
 北朝鮮がなくならないように政府の手助けをするのではなく、北朝鮮人民がしあわせになる手助けです。

 たとえば、潰れたらたいへんなことになると銀行や東京電力を救うのではなく、一度なくしてでも市民を救うべきです。ダメなものは潰れた方が良いに決まってます。
 新しい国になったり、南北が統一しても、国民を救う援助なら、お金でも自衛隊でも送って良いと思います。

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