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2011年10月

2011.10.27

Honesty is the best policy

 引き続き、趣味・教養の低い、流行に左右されやすい人の話。

 ミーハーがいないと、流行とかヒットとかミリオンセラーなんてことは生まれないので、金儲けが好きな人にとっては、ミーハーはそれはそれはだいじです。
 本来、これはおもしろいとか、これは体に良いとかと、どこかでだれかが唱えはじめてだんだん広がっていったり、これは売れると紹介したり大々的に宣伝したりして、ブームになるものなので、もともと良いものが多い。だから、流行になるもの自体に、悪いものは少ない。
 ただ、ミーハー連中が、本当に好きでやっているのか、本質に迫ろうとしているのかという疑惑が、どうしても拭えません。

 ここ何年か、日本でもアメリカ並みにジョギングやランニングがブームで、東京マラソン、大阪マラソンとフルマラソンの大会も増えました。

 僕も友人と二十代の半ばからマラソンをやっていて、ホノルルだとか沖縄に行くのはお金がかかりすぎるので、東京荒川マラソンに出ていました。けれど、はじめて出場した大会は、北海道美瑛のハーフマラソン大会なので、かなり贅沢ですね。とても気持ちの良いコースで、とてもたのしいレースです。

 地方のレースは、ホノルルマラソンもそうですが、観光シーズン外の客寄せの要素があるので、美瑛のレースも花の時期ではないときなので、何度も行っているのに彼の有名なパッチワークの丘は前田真三さんの写真でしか見たことがなくて、いつか実際に見に行きたいと思っています。本当にああいう写真のように見える瞬間があるんだとか。しかし、その一番美しい瞬間を写真で表現するのは至難の業なのだろうけれど、真にすばらしい作品群が「拓真館」という記念館で見られますので、レースのあとには必ず訪れます。
 カメラはだれでも買えるようになり、デジタル化で手軽に撮れて加工もできて、携帯電話でもカシャカシャやれる時代ですが、プロの作品は次元がちがいますね。

 花が咲いた美瑛の丘は、きっと美しいのだけれど、前田さんの写真は常人では見ることができないものまで見せてくれるのだと思います。
 ひまわりの花がキレイなのは、だれでもわかることだけれど、ゴッホのひまわりはひまわり以上にひまわりしています。

 まあ、そこまで、命を削ってまで本質に迫るのは、趣味でやるにはキツすぎますが、姿勢としては目指してほしいものです。
 マラソンにつづき、最近は自転車ブームだそうです。

 実は、僕は友人に誘われて、もう十年以上も前から自転車の耐久レースなどにも出ています。
 マラソンも自転車も自分からはじめたことではないのですが、どちらもここ数年参加者が増えているのはよーくわかります。
 先日は、テレビで荒川河川敷の暴走自転車の報道をしていました。僕は荒川沿いに住んでいるのですが、たしかにここ二三年で、ロードレーサーの数はすごく増えています。

 僕は基本的にレースのとき以外は、滅多に自転車には乗らないのですが、レースの直前になって慣れるために荒川を走ったことは何度かあります。
 けれど、河川敷は制限速度が時速二十キロなので(はじめて行ったときにはビックリしました)、ロードレーサーでは、ほぼペダルは空回りしてしまいます。
 しかし、最近のミーハーレーサーは、三十キロオーバーで疾走している者が多くいて、なんと歩行者と衝突して死亡事故まで起きているんだそうです。レースでは、平均時速三十キロが初心者の目指すところでしょうから暴走したくなる気持ちもわからないではないけれど、せめて人がいたらスピードを落としたら良いのに、あぶないですね。

 以前からやっている先輩に教えてもらうとか、本を読むとかして、やることにばかり気を取られるのではなく、ルールやマナーを勉強することも大切です。
 ニワカランナー、ニワカレーサーの行儀のわるさは、レースでだけでなく一般の人にも迷惑なんですね。

 制限時間があまいマラソン大会が増えて、猫も杓子もフルマラソンへ出たがるので、昔からやっている人は抽選にハズレて出られなかったりしてかわいそうですね。
 自転車レースでは真っ直ぐ走らない杓子が増えて、事故を起こしそうで怖くなります。制限速度があるピットロードで追い越されることもしばしばあって、失格にしちゃえば良いのにと苛立ちます。

 スポーツマンシップって、ズルをすることだと思っているので、正直者がバカをみるのはしかたがないことではあるのですが。スポーツの世界を一歩離れれば、正直の頭に神宿るはずです。悪賢いヤツが、幸福な死に方をしたなんて話は聞いたことがありませんもの。キタナイ人、高慢な人のまわりに人は集まりません。孤独は、幸福ではない理由の一つですよ。

 実はな話が多いのですが、僕もけっこうミーハーです。
 なにか良いものを紹介されると、とりあえずやってみよう、見てみよう、食ってみようと思うことにしています。
 知らずに批判するのはみっともないですし。先達には敬意を表します。

 でも、格好だけ真似るのはもっとみっともないので、おもしろいと思ったら勉強するようにします。勉強大嫌いなんですけれど、やはり生半可ではもともとやっている人にわるいです。

 仕事じゃなくて、趣味ならなおさら真剣にやらないとね。

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2011.10.20

なでしことかはやぶさとか .

 ラジオで、評論家の(と紹介している)山田五郎さんが「キモチワルイ」と言っていました。
 なにがキモチワルイのかというと、二十世紀フォックスの『はやぶさ/HAYABUSA』という映画が現在公開されていますが、このあとにも東映と松竹で、おなじはやぶさをあつかった作品が公開予定なんだそうです。はやぶさが帰れないかも知れなくなった途端にマスコミも市民も興味をなくしていたくせに。もともと、小惑星に着陸したときだって、たいした関心も示さなかったくせに。

 帰ってきて、それがすごいことだと言われるようになったら、ニュースで取り上げたり、映画の題材にしたりする、態度の変わりようがキモチワルイんだそうです。

 僕は宇宙開発に税金を投入することには全面的に反対しているので、はやぶさにもほとんど興味はありませんが、はやぶさのストリートいうのは簡単に言うと、地球以外の惑星(実際にはイトカワという小惑星)の観測をして着陸、サンプルを採取して地球に戻るというミッションの途中で、数々のトラブルに見舞われ、数年間漂流したあとで、見事にサンプルを持ち帰ったという、感動のドラマ。

 なにもイトカワなんて、聞いたこともない遠くの惑星よりも、まずは火星のサンプルを取ってきたら良いのにとシロウト考えで思うのだけれど。火星程度ならいつでも行けるゼ! ということなのでしょうか。

 しかし、たしかにスゴイことなのですが、完全に趣味の領域ですから自腹でやってほしい。
 研究というのは、基本的に自費でおこなってほしいものです。会社の金で研究して、あとから研究の成果は自分個人のものだという戯けた研究者がいましたが、だったらはじめから自腹を切れというんだ。

 スーパーコンピューターは二位じゃダメなんですか? なんてバカな発言をして、こんなバカに仕分けなんてできるのだろうかと国民に不安を抱かせた政治家もいましたが。もちろん、オリンピックじゃないんだから二位じゃ意味がないんですが(オリンピックも優勝以外は表彰の必要なし)、そもそも国でそんなものを開発しないでもらいたい。コンピュータだとかロケットだとかは、やりたい人に自由にやらせておけば良いんです。

 そんなことをすると優秀な人材が海外へ流出してしまうとお嘆きの貴兄もありましょうが、かまいませんよどこでやったって。お金や時間がかかりすぎる発見や発明なんて、たいして儲かりませんよ。スンゲェ発明は、もっと単純にひらめいてますよ。
 どうしても日本でやってほしいと思う、国民や企業はお金を出し合えば良いんです。震災の義捐金なんて、あっという間に何億円も集まるような国なんですから。お金持ちがいっぱいいる国なんですから。

 もしくは、国は軍事目的ですと正直に言ってしまうことです。

 ところが、お金はあるんだけれど、使い方を知らない国なので無駄が多い。国民は、社会とか世界とかに興味がないので、どんな研究がされているかなんてだれも知りません。政治にも経済にも科学にも芸術にも、たいていの人は関心も理解もありません。

 スポーツでは、なでしこフィーバーというのがありました。あれも、山田さんは同じような感じを受けたと言っていました。
 昨日まで、ほとんどの人が見向きもしなかったのに、ワールドカップで決勝に進んだ途端に試合を見たことがない人まで、なでしこなでしこと騒いでキモチワルかったそうです。

 僕も以前のコラムに書きましたが、あれはキモチワルかった。頭のわるすぎる総理大臣が国民栄誉賞まであげちゃいましたが、やりすぎです。尻馬に乗っかりすぎです。WBCで日本が連続優勝する程度のことです。吉田 沙保里の百十九連勝の方がスゴイと思います。
 国民栄誉賞なら、福島の原発で放水をつづけたハイパーレスキューに差し上げたって良いのではないでしょうか。

 読売ベレーザの高倉選手は好きでしたけれど、サッカー自体はまるで見ないで、男子のワールドカップのときだけニワカファンになる程度なので、サッカー自体があまりスゴイと思わないのだけれど。女子サッカーだって、ずっと地道に努力をしてきたわけです。観客が入らなくても、国際試合でさえ深夜の衛星放送でしか放送されなくても、日々精進を重ねてきたんです。

 ニワカファンが増えると、お金が入ったり、やりやすくなったり良いこともあると思いますが。わるいこともありますよね。
 ブームは必ず去りますから、ブームに対応して変更、投資してしまうと、ブーム後は無駄になってしまいます。Jリーグが、最初にお金を使いすぎましたよね。

 たぶん、はやぶさの映画も人は入らないんじゃないかと思います。
 だって、見たいですか? 僕は全然見たくありません。
 ミイちゃんハアちゃんは、興奮したいだけで、本質には興味なしですから。

 これから、持ち帰ったサンプルを分析して、いろいろなことがわかってくるのだろうけれど、そうとう重要な発見でもないかぎり新聞の片隅、ニュース番組の一行くらいにしかならないかも知れません。

 みんな感動に飢えているのでしょうか。

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2011.10.06

タバコを吸う人もキライ .

 まえにタバコが嫌いだという記事を書きましたが、僕はタバコを吸う人もたいてい嫌いです。


 タバコとタバコを吸う人は、分けて考えなくてはいけないと思いますが、タバコに勝手に火がついて臭い煙をモクモクと漂わせるわけはないので、そこに人が必ず介在します。
 しかし、ピーマンが嫌いだからといって、ピーマンを食べる人が嫌いにはなりません。
 戦争が嫌いだからといって、戦争する人が嫌いにはなりません。

 逆に、犬は大好きだけれど、犬を食べる人は嫌いだとか。
 政治や経済は好きだけれど、政治家や経済学者は嫌い。
 運動は好きだけれど、スポーツ選手は嫌いということはあります。


 だから、タバコは嫌いだけれど、タバコを吸う人が必ず嫌いだとはかぎりません。
 親友と呼べる人に喫煙者はいませんが、友人の何人かはタバコを吸います。
 けれど、すごく好い人だったり、すごく美人だったり、すごく世話になった人でも、タバコを吸う人とはだんだん疎遠になるのはたしかです。

 たぶん、抜本的なものの考え方や根本的な礼儀が異なるので、一緒にいてもつまらないからです。


 考え方を異にする人を排除していては、せっかくの成長のチャンスを逃してしまうので、消極的に接していくべきですが。
 やはり、どうしてもプライベートな時間を割くのに、忍耐を必要とすることは避けたいものです。
 特に、学生時代を過ぎたら時間は無理にでもつくらないとできないものなので、とても大切になります。


 その大切な時間を、つまらない小説やくだらない映画に当たってしまったりしても少々腹立たしいのに、阿呆丸出しの見解を聞かされて、そのうえタバコの悪臭を嗅がされたりしたら、イライラのうえにゲンナリです。
 そんな時間を敢えてつくるほど、だれもヒマじゃありません。

 もしも、僕と仲良くなりたいなんていう奇特な人がいらっしゃいましたら、とりあえずよく考えないで意見を言わないこと、そしてタバコは吸わないことです。


 タバコを吸う人で一番嫌いなのは、タバコをちゃんと吸わない人です。


 パイプや葉巻とちがって、安い紙巻きタバコは味や香りをたのしむものではないから、しっかり肺の奥まで吸い込んで、すっかり濾過されたキレイな煙を吐きだしていただきたい。

 そういう吸い方をしている人は、スーッと細くて色の薄い煙を吐くので、なかなか見ていて様になっています。


 軟弱な人は、口の中までしか吸わないので、ガバッと一気に吐きだして、色も形もキタナイ。
 ミットモナイ。
 カッコワルイ。

 カッコワルイヤツは、みなさんもお嫌いですよね?


 次に厭なのが、いつでもどこでも吸って、さらにどこにでも捨てるオバカさん。

 これは、ちゃんと吸う人も軟弱に吸う人も関係なく、マナーの良い人悪い人はいると思います。
 マナーの悪い人は、だれだって厭なのですが、けっこう良く見かけます。
 新雪に墨汁を垂らしたようなもので、健常者の中の異常者は、より目立ちます。


 まず、時と場所を選ばずやりたいことをやる身勝手で幼稚な行動が、意志の弱さや思いやりのなさを感じさせます。
 たぶん実際にないのでしょうけれど。

 もちろんそれは、タバコを吸うから嫌いなのではなくて、身勝手な幼稚な意志が弱い思いやりのない性格が嫌いなんです。


 こんな人に関わったら、ただ面倒なだけです。


 先日、野田総理大臣が埼玉県の公務員宿舎建設を再凍結しましたが、これは昨年、凍結されていた計画を解凍したものをまた凍結したんだそうです。

 復興財源を確保するためなら延期で十分なのに、どうもまわりから文句を言われたので凍結ということにしたみたいです。
 意志が弱いのか、意志がないのか良くわかりませんが。


 解凍したものをまた冷凍したりしたら、食べものならその時点でアウトですよね。
 けっきょく捨てるしかありません。
 捨てる決定は五年後の総理大臣というか、そのときには別の政党が政権を担っているので、自分はとりあえず動いたと示したいのでしょうか。
 考えることもやることも幼稚すぎて、民主党の総理大臣には、いったいだれがなにを言ったらダメージを与えられるのかまったくわかりません。


 そして、菅直人が脱原発依存と言って、原発再稼働を止めていたのに、野田さんはまるっきり無視するようです。

 たしかに、菅さんがひとりで勝手に言っていたことかも知れませんが、腐っても総理大臣が公の場で発言したことなのに、まるっきりなかったことにして国連原子力安全会合というところで、原発の他国への売り込みをしてきたんだそうです。


 野田さんが原発推進でも良いのですが、これだけ世の中で原子力自体が問題になって話し合われているのだから、まず自分のスタンス、政府の方針をキチンと示すべきです。
 ハッキリさせずに有耶無耶なままダラダラと時間だけ費やされては、前の総理大臣となにも変わりません。

 民主党政権をなんとか四年間もたせようと懸命なのだろうけれど、時間稼ぎはあまり賢明なやり方ではなく、手っ取り早いのは多くの人が納得する政策を打ちだすことです。


 身勝手で幼稚で意志が弱い人に関わると、良いことなんかこれっぽっちもありませんよ。

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