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2011.08.24

3Dはなくなるという予言 .

 先週は夏休みをとっていて、逆に忙しくて疲れて休んでしまいました。
 会社を休みにすると、いろいろとやることがあってたいへんです。世の中には、とにかくお金を稼ぐことが好き、だいじという人も大勢いるけれど、お金にならない仕事も大切です。

 僕は美術学校を出ていて、気持ちは絵描きなのですが、なかなかコンスタントに制作できず、もちろん作品は売れないので画家を生業とは言えないけれど、創作という仕事は生活の中でも生きていくうえでも大切です。
 同窓生などの仲間は、働きながらもしっかり創作をつづけていて、定期的に発表したり、展覧会に出品したりしているので、ちょっと僕自身は情けなく感じ、みんなをとても尊敬します。

 美術作品は、マンガやイラストやビデオのように大量に複製できないので、二流の作品でも高額になってしまうという弱点があり、数が少ないのでみなさんのお手元に本物を届けられないという難点があります。

 その点では、印刷を前提としたポスターや挿絵などは、広告として、本や雑誌としてのマスメディアの価値があるので、生業としやすいですね。
 そのなかで、ロートレックやミュシャやロックウェルほどの美術的価値があるものは、多くはないのですが。

 僕はパトリック・ナーゲルさんの絵が好きで、復刻の版画も一枚持っていますが、バブル期には流行していたので四十才以上の人は知っている人もいるかと思いますが、現在は全く目にも耳にもしなくなりました。
 イラストレーションは、その時代を映す部分が多すぎるというか、ほぼ流行なので、時代が過ぎて流行が終わると忘れ去られてしまう危険性があります。326とか、すごく流行ったのにね。

 あたりまえですが、一度も流行さえしないで埋もれているよりは、ずっとマシですし、うらやましいかぎりです。

 同じマスメディアでは、映画や小説やマンガには普遍的なものも多いですね。

 やはり、イラストレーションのように大量には作品をつくれないで完成に時間がかかるから、そのときの流行りだけを追うと、出来上がったときには時代遅れになってしまうので、もっと本質的なテーマになりがちなのですかね。

 小説やマンガは、製本されたものそれ自体が本物ですし、テレビやビデオも高精細で高音質なので、ロードショウでなくてもいつでも見られて良いですね。

 けれども、最近は3Dブームが到来していて、CG作品やアクション映画は3Dが多くて、バカみたいですね。こんなのは、作品の内容にはなんの有益にもなりません。

 それどころか、やたらと奥行を強調した構図をつくりたがって、なんでもかんでも飛びだせば喜ぶと思っているから、全く不利益です。遊園地のアトラクションで、五分や十分たのしむのがギリギリです。

 ところが、DVDレコーダーを買い替えようかなと、ビックカメラを覗いてみると、もうDVDはブルーレイになってしまっていて、しかも3D対応というのがたいてい付いていて邪魔です。
 うちはハイビジョンテレビでもないしというか、まだブラウン管なのでブルーレイすらいらないうえに、3Dなんて家のテレビで見てなにかおもしろいんですかね。

 映画やドラマは、3Dになると面白さが倍増するとでもいうのでしょうか。「アバター」はヒットしたようですが、「七人の侍」や「ベン・ハー」よりもおもしろいのか?
 たとえばスポーツやレースを3Dで見たら、臨場感が味わえるとでもいうのでしょうか? やはり実際に現場にいる空気とはまるでちがうものだろうし、ヘンなメガネをかけるよりも人の想像力はずっと多くのものを見せてくれるはずです。

 任天堂の3DSの売り上げがわるくて、大幅に値下げしたというニュースもありました。

 制作者の考えているほど、みんなは3Dに魅力を感じていないのでしょうね。
 きっと、一生懸命研究開発したのでしょうけれど、たぶん、廃れます。

 僕は、自宅に5.1チャンネルとかいって、重低音やサラウンドを導入するのもバカげていると思っていますが、これもスピーカーを前面だけに収めてバーチャルに後ろからの音を体感させたり、たいへんな苦労をしているようです。
 任天堂3DSは、メガネがいらないそうですが、テレビもそのくらいまでは発売されるかも知れません。

 けれども、十年もしないうちになくなるでしょう。
 けっきょく、テレビ電話を必要としないように、3D映画やテレビなんて必要ないんです。

 僕たちは3Dに生活しているので、3D映像を見ておどろくのは一瞬です。

 インスタレーションだとか、おもちゃみたいな立体アートがもてはやされたりすることがありますが、やはりすぐに廃れます。絵画も、二次元だから良いんです。

 流行ってもほしいけれど、本物をつくりたいですね。

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コメント

全く同感です。3Dはたま~にディズニーランドでみたいな位で何でもかんでも3Dにする必要はないと思います。私は目が疲れてしまうので、観たい映画があっも3D仕様でないものを扱ってる映画館を探さなければなりません。せっかく3Dの技術が発達したのだから売りたいのだろうけど、それは売り手側の事であって無理やりブームにしようとしなくてもいいですよね。もちろん選ぶのは自分たちなので自由ですが。

投稿: | 2011.08.26 01:35

 ほんとうに、選ばせてもらえればブルーレイもいらないのに……。上位機種はブルーレイの3D対応になっていて悲しい。

投稿: AKTA | 2012.01.23 11:25

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