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2011年7月

2011.07.14

知らぬが仏 .

 激安ユッケによる集団食中毒のあおりをうけて、レバ刺しまで食べられなくなってしまいました。

 完全に食べられないわけではありませんが、外食での提供は当面中止するように、厚生労働省が指導を都道府県に呼びかけたそうです。それで、提供自粛している店はすでにあるのですが、明日からどんどん増えるのでしょう。
 ユッケもおいしいけれど、レバ刺しもおいしいですよね。ビールにも日本酒にも焼酎にも合います。

 レバーが苦手という女子が、時折おりますが。あの、独特の臭みがダメというなら、生でだったら食べられるかも。あの匂いは、加熱することで現れるので、生だとしません。焼いたり炒めたりするとき、料理人はできるだけ短時間で仕上げるようにします。匂いがでる前に加熱をやめるのが、腕の見せどころなんですね。
 生肉の食感が厭だという人には、レバ刺しもユッケもセンマイ刺しも、どれもダメなのでしょうから、肉のおいしさの五十パーセントしか味わっていないということです。かわいそうに。

 内臓もひっくるめて肉ということもできますが、昨今のホルモン焼きモツ焼きブームもありますし、臓物は肉に入れないで語ってほしいですね。

 内臓には、血がたくさん溜まっているので筋肉よりも腐りやすいことは、だれでも十二才くらいになれば学校で教わらなくても自然と学習して知っていますよね。特に肝臓は血の塊みたいなものですから、腐りやすい。
 あの臭みも血の匂いなんですね。牛や豚だけではなくて、人の血だって、血まみれの殺人現場なんてすごい匂いがするそうですよ。
 血なまぐさい話になっちゃいましたが、だから内臓は生でも食べられるくらい新鮮なものでないと、焼いても食べない方が本来は良いんです。

 肉は逆に、熟成させることで旨みが増すので、生で食べる方が実際にはおいしくないんですけれど、新鮮さを食すたのしみがありますね。牛よりも、馬とか鹿とかの方がより獣臭くて、命喰らってる感があります。馬鹿みたいですけど。
 なので、ユッケの肉に細菌がついていて食中毒を起こしたから、レバーにも警戒するのは、ちょっとちがうんじゃないかなと感じています。
 レバ刺し好きなので、残念なだけですけど。安くしろ安くしろと言わないで、手を抜かなければキチンと管理できるのではないかと思います。

 それに加えて、福島県の牛肉から高濃度のセシウムが検出されて、福島産の肉を食べないブームみたいなものまではやってしまって、食肉業界はたいへんです。

 かつての狂牛病ブームのときも僕は「アホらしいな」とシラケていたのですが、今回の放射能肉ブームにも僕はたぶん乗れずに終わってしまうのでしょう。
「狂牛病は、なくなりました宣言」みたいなものが出たんですかね? 興味がないので覚えていませんが、いつの間にかみんなアメリカ産の牛肉を食べているので、不思議というか腑に落ちないといいますか……。

 今年は総理大臣から国民に対してストレステストというものが実施されていて、いろいろなことを我慢させられるようですが。節電ブームとか放射能ブームなんて、不景気を後押しするようなことばかりはやってしまって、困りものです。
 放射能ブームでガイガーカウンターなんかが売り切れたって、もともと市場にたくさん出回っているものではないでしょうし、わざわざホットスポットなんて探さなくても良さそうなものですし。

 でも、こういう人たちははじめから、レントゲン撮影とか電子レンジとか温泉とかにも敏感なのでしょうから、生きてて疲れますよね。
 たいへんですね。この人たちは、政府や電力会社の発表を信じていないので、自衛をするタイプ。
 節電に協力するのは、まだ政府と電力会社を信じているタイプ。
 まあ節電節電で、原子力発電所は不要だということになって、詐欺みたいな地球温暖化ブームが、日本だけでも終息してくれると非常にうれしいことですが。

 これから夏の暑い日がつづくと、食べ物は腐りやすくなり、菌は増殖しやすくなるので食中毒も起こりやすくなります。節電だからと冷蔵庫や部屋の温度には気をつけないと。
 いまは全体で「食中毒」と言うようになっているようですけれど、以前は「食あたり」と「食中毒」は使い分けていました。
 腐ったものを食べたときは食あたりで、毒や菌を食べたときに食中毒と言っていたと思います。

 腐ったものを店で食べさせられたら、そんなひどいことはないのですけれど、菌や毒は新鮮なものにもついていることがあるので、完全に避けることはむつかしい。大腸菌とかO-157は腐ってなくてもついています。フグとかキノコにははじめから毒があります。

 細菌による食中毒をだした店は、ほとんど潰れてしまいますが、いつもどおりにやっていても素材に菌がついていることがあるので、実際には次にまた食中毒をだすとはかぎりません。
 しかし、腐ったものを食べさせて食あたりさせた店は、管理がずさんなのですから、何度でも腐らせる可能性があります。
 食中毒はたいへん危険なものですが、過剰にうろたえるのも危険な気がします。

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2011.07.06

判断力

「人とは不思議なものだ。優秀になればなるほど謙虚になり、気配りができるようになる。一方、出来が悪い奴ほど既得権にしがみつき、横暴で傲慢になっていく。」

 たまたま、いま読んでいる真山仁さんの「虚像(メディア)の砦」という小説の一節です。
 NHKのドラマ「ハゲタカ」を遅ればせながら見て、とてもおもしろかったので原作の小説も読みたいなと思ったのですが、まだあまりにもストーリーを覚えていすぎるので、とりあえず別の本を手に取ったところ、これもおもしろくて夢中で読んでいます。
 その中で、この部分はたぶん、みんな感じていることではないかと、心に残っていました。

 僕が最初に働いたのは、美術学校の教務補助という仕事でした。教師と生徒の間で、先生の補助というかたちですが、生徒の世話をする係です。毎年卒業生から二年間の契約で選ばれるのですが、二人いるので一人づつ入れ替わります。僕がはじめるときに、入れ替わる先輩の教務補助からは「生徒の側に立ってあげるように」と言われました。
 もちろん自分も生徒だったので、生徒の要望は理解しやすいです。中には、それはワガママを言いすぎということもたくさんありましたが、なるべく生徒にはサービスしたつもりです。
 教務員室で働いていると、先生方の会議なども聞こえてくるものですが、教務主任の先生はやはり威張っていました。けれども、上からの通達にはまるっきり従順で、若い先生たちがそれに対して意見を述べるとその場で押さえつけていました。

 先生といっても本来が絵描きですから、キチンと組織を運営するなんて無理なのですが、中でもこの人には上に立ってほしくないと思われる人が上司になってしまうものだなと感じていました。
 その後に、いろいろな場所で仕事をしましたが、立派な上司というものは滅多にいないと、経験から断言できます。

 この人に上司でいてほしいと思われるような人は、まず威張らない人です。

 注意や助言は厳しくするけれど、威張ったりバカにしたりしない人は慕われます。しかし、そういう人は出世に興味がないことが多いので、役職に就くことを嫌ったり拒んだりして、別の人が上に立つことになります。
 上に立つのが好きな人は、下を治めるのが好きなわけですから、押さえつけたり縛り付けたりするのが自分の役目だと勘違いしてハリキリます。そんなことに張り切らないでほしいものですが。

 本当なら、下の人たちを引き上げるくらいが良いのに。
 まとめるというのは、ギュウギュウと押さえることではないと思います。強く押さえれば、塊にはなるかも知れませんが、一つ一つはひしゃげて変形してしまいますよね。硬いものだったら壊れちゃいます。

 整理して整頓して、必要なものを見つけられるようにするのが、組織をまとめることではないでしょうか。

 それはとてもむつかしいことです。

 他人は自分の思い通りにはなりませんし、他人の考えも完全にはわかりませんし、他人に任せるのも勇気と決断がいります。頭が良くて人としての大きさが必要ですね。頭が良いというと、小学生なら勉強ができることだと勘違いしがちですが、もちろん大人が言う頭の良さは、学業の良し悪しではなくて、回転がよいとか視野が広いとか話がうまいとか知識だけじゃなく知恵があるといかいうことです。大きさというのは、背が高いとか太ってるというのではなく、余裕があり冷静に判断できることや、他人の意見に耳を傾けることや、他人のせいにしないことなどです。

 そんなことを考えていたら、松本という政府の復興対策担当大臣が、とんでもない態度で被災者から反感を買っているというニュースを見て、僕も反感をもちました。

 まあ、菅直人が寄せ集めた内閣なので、そう立派な人はいないだろうことはみんな知っているので驚きはしなかったけれど、いままでなんの手立てもしなかったのに知恵をだせだの、いままでなにもしなかったのにちゃんとやれだの、四ヶ月も待たせておいて二三分待たされだけで怒ったり、挙げ句の果ては「いまの部分はオフレコな。書いた社はこれで終わりだから」と恐喝までする傍若無人ぶりは、さすがにひとこと言いたくなりますよね。

 やりたくもない復興対策担当大臣なんていう、たいへんな役職にされてヤケッパチになったのではないかという意見もあるようですが、六十才にもなって人の気持ちもわからないなんて。

 橋下大阪府知事は、謝罪してしっかりやり直せば良いのではと言っているようですが。橋下さんが暴言を吐いたのは個人に対してだから謝ってすむこともあるけれど、国民を愚弄してしまったら謝ったくらいではすみませんよね。

 松本さんは土地とか地盤とかを親から譲り受けて、自分で力をつけいなかったので自信がなかったんですかね。自信がない人ほど威張りたがるのは、弱い犬ほどよく吠えるということです。
 恵まれた環境を利用して、立派な政治家や芸術家や科学者になる人も大勢いるので、まだ自力がなくっても与えられた仕事を真摯に謙虚にやっていければ良かったのに。

 菅直人もよく怒鳴るし国民をバカにしているので、松本さんも見習ってしまったのかも知れませんが。頭がわるい人は、まず判断をまちがえます。

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