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2011.05.11

付け焼き刃 .

 いまの日本の総理大臣って、なにか考えがあって行動しているのでしょうか。
 最近の首相はみんな人気がありませんが、菅直人さんはいままでにもましてダメっぷりを発揮しています。
 昼行灯を装って、実は大人物だというのならいざというときに頼りにできるのですけど。または、できないからしないというのならば、それはそれで周りががんばるかも知れません。
 けれども菅さんは、自分でやろうとするから始末がわるい。
 突然、静岡の中部電力浜岡原子力発電所を停止したのは英断だったのでしょうか。
 東北を大津波が襲ってから、グズグズとなにも決めないで、ナントカ委員会ばかり立ち上げては会議で時間をつぶしているから、いったいなにを優先したら良いのかわからなくなってしまったのかしら。大事なことは先送りにしておいて、あとからでも良さそうなことをいまやりたくなっちゃう。まるで期末試験が近づいてくると部屋の掃除や模様替えをはじめてしまう高校生みたいです。そんな、試験が終わってからゆっくりやれば良いようなことを、さも大事なことのように発表して国民の目を反らせる姑息な作戦なのでしょうけれど。姑息な作戦は、姑息な人にしか通用しないということを知らないのでしょうか。

 かつての阪神淡路大震災では、当時の村山首相は昼行灯を装った意外にも大人物で、自分でわからないこと決められないことは専門家に任せて責任の所在だけは自分にあるという決断をすぐにして、みんなが一斉に動きだしたので対応が早かったのですが、二箇月後にあとに東京で地下鉄サリン事件が起きて、民衆の興味がそっちへ移ってしまいました。マスコミも同様で、その日から震災の報道はパッタリとされなくなり、オウム真理教一色になってしまいました。
 弁護士一家殺害や松本サリン事件、選挙出馬などで注目はされていましたが、日本での無差別大量殺人テロ事件というのは、かつてなかったことなので──松本の事件が起きたときは、テロ活動なのかいまいち判然としなかった観があるので──みんな揃ってそちらへ向いてしまいました。
 たしかに、大地震や津波や颱風による被害なんて、この国ではしょっちゅうあることなので珍しくはないけれど。被災地の人にとっては、たった二箇月ではまだまだ倒れた家や道路もたくさんある頃です。
 仮設住宅の設置がはじまったのですが、最初は郊外ばかりだったので避難所から移行する人があまりいないという状態。案外贅沢になりますね。その仮設住宅から最後の避難者が引っ越したのは、五年後のことです。
 もちろん五年で完全に復興したわけではありません。復興住宅へ移った人も自力で家を建て直した人も、お金がかかります。以前の家のローンが残っていたりしたら、ダブルローンです。
 現在も兵庫へ行けば、まだ震災の爪痕が残っている場所が見られます。
 今回は仮設住宅の設置も遅いですね。

 ゴールデンウィークには大勢の人が被災地へボランティア活動へ行ったようですし、救援の募金もたくさん集まっているようなので、まだまだ捨てたものではありません。けれどもニュースの映像を見ていたら、仕事を割り当てられたボランティアの若者たちが道路脇の公園だか歩道だかの側溝に溜まった土を掻きだす作業をしていたのですが、人も車も通れる道の脇の溝よりも、もっと先に片付けた方が良い場所があるのではないかと思いました。自衛隊員のようにプロではないので危険な場所へは行けないということなのでしょうか。
  ボランティアの方だって、手助けしたいという思いで私財も命も擲って行っているのだから、海岸線での作業だって遺体の捜索だって厭わないと思うのですが。なにかあったときのことを考えて、あまり過酷なことや責任を問われるようなことはさせたくないのかも知れません。
 ボランティアでやっているのだから、文句なんか言うはずないのに。
 テレビのナレーションだってひどいものでした。
「連休を返上して云々」
 なんてことをまじめに言っていました。連休を返上したら職場とか学校へ行っているんです。連休を利用してと言わなければ、あまりにもボランティア精神をバカにしています。 政治家やマスコミは表面的な薄っペラペラな人ばかりで、他人にも薄っぺらな見方しかしないから、みんながみんなペラペラな生き方をしているのかと勘違いしているのかも知れませんが、たいていの人は本質のある考えで行動しています。
 だからセコな総理大臣の、姑息な手口になんかもう誰も騙されないし、うんざりしています。
 国民のことも見ていないし、自分も見失っているような政府に、いつまで国の運営を任せていなきゃならないのでしょうね。少なくとも過半数の国民が選んでしまったものですが、たぶん投票した人の過半数は後悔しているでしょうね。
 四十年前に原子力発電所の誘致賛成した人たちも、いまごろ後悔しているかしら。
 四十年前に建てられた発電機は、もう運転を終了しているけれど。

 決断力がないなあと嘆いていたのだけれど、決意のない人は安易に決断しない方が良いですね。大事なときに慣れないことは、しなくて良いです。できる人に、任せましょう。 

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コメント

テレビでは色々な原発の専門家が東電のやり方を疑問視していますね。他に良い方法があるなら、間違っているならきちんと政府に伝えて欲しい。それが正解かも疑問だけど。はっきり言ってこのまま無事に終息するとは思えないし、現場で活動している方々に対してあまりにも・・誰がまとめてんのやろ。責任者を東電にしてる限りうまくはいかないかな。

投稿: | 2011.05.12 02:16

 専門家は野次の専門家ですから、ちゃんと伝えてと言うと腰が引けるでしょうね。無責任に言いたいんです。僕のブログと一緒です。

 しかし、東京電力はすでに失敗したのですから、たぶん責任はとれないのでしょうね。きっと収められないし。

投稿: AKTA | 2011.05.16 15:00

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