2017.11.28

【二人で独り】

 たとえ毎日電車に乗ることがなくても、車内で泣いていたり大声でわけのわからないことを叫んでいる赤ちゃんにでくわしたことは、誰にも何度もあるでしょう。抱っこされていたり、ベビーカーに乗せられていたり、袋に詰めこまれていたり、子供が連れられている状態は様様ですが、一様にグズっていることに変わりありません。

 子供がグズるのは、よくあることです。「赤ちゃんは泣くのが仕事」なんて自分に言い聞かせないとやってらんない人もいるみたいですけれど、まあ泣くことはあります。実際には、笑っていることや眠っていることのほうが、ずっと多いのですが、イヤなことってなかなか忘れられないものなので、しょっちゅう泣いているような気になってしまう人がいるのかもしれません。

 自分の子供が泣いているのさえイヤなのに、他人の子供だったらなおさらイヤでしょうね。

 ふつうは自分の子の泣き声がイヤだとは感じないけれど、赤ちゃんが泣いている理由は完全にはわからないから困ります。それが余所の子だったら、もっとわからなくて、もっと困ります。

 でも、親ならだいたい我が子をあやして泣きやませられます。ですが、中にはできない親が稀にいます。やらないだけだと指摘したい気持ちもわかりますが、やろうと思わないのだから仕方ない。「やればできる」は、やった人にだけ当てはまる言葉。やらない人は、やってもできないのと同じことです。

 いつか、子供を泣かせっぱなしにしている親を見てみてください。たぶん、腕の中の子供の顔をちっもみませんから。少しも誰とも目を合わせませんから。たいてい無表情ですましています。泣き声も視線も気にもとめず意に介さず。親も子も、孤独にどっぷり侵されていて、匙を投げるしかありません。

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